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HOME >> 塗り方講座基本編 >> 成功の秘訣2 >>最終更新日 2008/10/03

B フロアーコーティング成功の秘訣(2)



3. リビング ・各洋室の方角は?


左の図面をもとに説明していきます。
この間取りはリビングが真南に向いています。そして各洋室は真西に向いておりリビング、洋室ともに西側に窓があります。
これらの窓から午後2時以降はかなり強い西日が差し込みます。
この間取りの注意点は、全ての作業を午前中に終わらせなければならないと言う事です。

もし、この間取りのリビングが真東に向いていたならどうでしょう。

リビングは東と南に、洋室1、洋室2は真南に窓が向いているので日が差し込む心配はしなくてもいいのです。したがって、特に何時までに終わらせなければならないという条件は付きません。

要は西側に窓がある洋室1だけを午前中に終わらせればいいのです。

このように>同じ間取りでも方角だけでこんなにも作業条件が異なってきます。

fig2-1 間取り


4. 各部屋にエアコンは有るか?

フロアーコーティング、ワックスを施工するのに適した季節は特にありません。でも適さない季節(時間)はあります。
しかし、適さない季節にワックス施工できないのなら、フロアーコーティングを出来ない家庭がかなり出来ます。
これを1年中ワックス施工できるようにするために絶対欠かせないアイテムがエアコンです。

例えば前述の間取りが西向きだとしましょう。そしてある事情で午後からしか施工できないとします。どうしても2度塗りしたい。そして翌日引越をしたい。
このような悪条件が重なっても各洋室、リビングにエアコンがついていたら、ワックス施工に全く問題はありません。

ワックスが乾燥する条件は、まず室温(床の温度)と風です。人工的に一定の温度を保つことが出来るか、または人工的に風を送ることが出来ればワックスは強制乾燥できるのです。

例えば真夏に窓もドアも締め切った状態で、ワックスが乾燥する時間は大体、1時間程度です。
しかし、窓とドアを開けて風を通すと、20分程度で乾燥します。いくら室温が高くても風が全く通らない状態とでは乾燥時間に大きな差が出来るのです。

多少室温が低くても風を送ることが出来ると乾燥はかなり早くなります。ワックス施工の前に出来たらエアコンは取り付けておいたほうが成功する確率は高いでしょう。


5. 一戸建てかマンションか?

いままでの各条件もマンションか一戸建てかによって、全く違った条件になります。

■一戸建てと、マンションの大きな違い。

一戸建ての庇(ひさし)の出巾が約45センチぐらいしかないのに対して、マンションはほとんど1,5メートル〜2メートル庇が出ているので、直射日光による影響を受けにくい。


   一戸建ての場合

左の図で分かるように、一戸建ての1階には年中日差しが入り込むのでコーティングの乾燥が早くなる。

さらに方角が西を向いている場合には乾燥時間は想像を超えるほど早くなるので誰がやっても失敗する間取りがあります。

それに、天気が曇りの日は窓を開けて乾燥待ちをしている間に雨が降ると、部屋の中に雨が入り込むので、風を部屋の中に入れて乾燥させることが出来ない。

Fig4-1 直射日光の影響(一戸建)


   マンションの場合

fig4-2 直射日光の影響(マンション)

上の図を見ていただくと分かりますが、マンションは庇が出ている分、直射日光が当たるケースは限られているので、よほど西向きでないと直射日光で失敗するケースは少ない。それに窓を開けても少々の雨は入り込まないので、乾きにくい時でも風を入れて、乾燥時間を調整することが出来ます。


■マニアックな知識 -3

ワックスが乾燥する要素は三つ。
1. 直射日光
2. 気温(室温)
3. 風
要するに、この三つの要素を人工的に操作することで、乾燥時間を調整することが出来ます。


6. 各部屋に照明は付いているか?

みなさんがモデルルームを見たときは素敵な家具やお洒落な照明シャンデリアなどが付いていたと思いますが、当然ながら新築で引渡しされたお部屋には一切照明が付いていません。

いずれ引越までには全ての照明は付けられると思いますが、とりあえずコーティング施工するなら、明かりを付けましょう。写真のような簡易照明をホームセンターで販売しています。1個150円〜200円です。
ちゃんとした照明はゆっくり電気屋さんでいろいろ探して決めたい。でもコーティング作業は今すぐやりたい。という方にはうってつけです。
ただし、差込み口がいろいろありますので自分の部屋で事前に確認しておきましょう。


写真1(差込口の形状)事前に形状を確認しておきましょう。  写真2簡易照明。
使い捨てと思ってください。60ワットです。


7. 見切り板はついているか?

■見切り板について

下の写真6-1、6-2は廊下から洋室への入り口です。廊下の(写真下方向)フローリングと洋室の(写真上方向)との間を仕切るように板が貼ってあります。この板のことを見切り板といいます。
とても重要なキーワードです。これからもあらゆるシーンでこの言葉が出てきますので覚えておいてください。

全てのお部屋にこの見切り板が付いているわけではありません。
むしろ付いているほうが少ないでしょう。確率的に、ついている確率が30%ぐらいです。写真6-3と6-4は見切り板が付いていない例です。見比べていただければ、あなたのお部屋に見切り板が付いているがどうか分かりますね。

写真6-1 見切り板が付いているケース 写真6-2 見切り板部分を拡大
写真6-3 見切り板が付いていないケース 写真6-4 左の写真のドア部分を拡大

あなたのお部屋にもしこの見切り板が付いていると、ワックスの難易度がぐんと低くなります。
言い換えれば見切り板が付いていないとワックス施工は難しくなるということです。

私たちプロは、この見切り板にワックスを塗りません。その理由は出っ張っている分だけストレスを受けやすく、ワックスがはがれやすいからです。でもワックスを塗ってやるととても美しく、引き立ちます。好みにあわせてワックスを塗ってください。(どちらでも良い)


■見切り線(見切りテープ)について。

もし、先ほどの見切り板が付いていない場合、入り口のフローリングの切れ目(長手方向の溝)に線を引いてやります(実際に線を書くのではなく、この溝が見切り線と覚えておけばOKです)。そして、丁度フローリングの溝の部分がワックスを塗らない側にくるようにマスキングテープを貼ります。

理由は、洋室1を塗ったあとに洋室2を塗り、場合によっては洋室3を塗って、それからリビングに取り掛かります。そして最後に廊下を塗っていきます。このとき最初に塗った洋室1や洋室2がすでに乾燥しています。もし、適当に洋室の入り口付近でワックスをとめていたらどうでしょう。
廊下に差し掛かった時に、洋室の入り口付近はすでに乾燥しているので、塗り重ねた箇所がぬりむらとなります。
もし見切り板が付いていれば、見切り板の部分でワックスをとめてやればいいのですが、見切り板が付いていない場合はその代わりになる目印をつけてやる必要があります。この目印になる部分が見切り線(仮想線です。実際に線を書かないで下さい。)なのです。

見切り線は必ず、フローリングの溝に沿ってつけてください。(下図及び写真参照)
そして、この見切り線に沿って貼るテープを見切りテープといいます。
見切りテープは、ワックスを塗る反対側のフローリングの溝に沿って(下の例は洋室にワックスを塗るので、廊下側にテープを貼ります)、空気が入らないようにしっかりとマスキングテープを貼ります。

■見切りテープを剥がすタイミング。

洋室のワックスが終わったら、すぐに見切りテープを剥がしてください。
長時間、見切りテープを貼ったままにしておくと、下に塗ってある業者ワックスが剥がれてしまいます。

また、既に塗った洋室に見切りテープを貼る時は、特に注意が必要です。
一度塗ったワックスの上に見切りテープを貼る場合は、最低でも二次乾燥後30分時間をおいて貼ってください。

そして、見切りテープを貼ったままに出来る時間は、最長でも30分です。
それ以上、テープを貼ったままにすると、既に塗ったワックスが剥がれてしまいます。
30分と言わず、できるだけ早い時間にテープを剥がすように、最初に剥がすタイミングのシュミレーションをしてください。

もし、テープの下にワックスがにじんでいたら、すぐにウエスかタオルでふき取ってください。10秒以内なら跡は残りません。(あらかじめウエスかタオルを準備しておきましょう)

反対側(下の例では廊下側)を塗るときは、見切り線の反対側(ワックスを塗った洋室側)にテープを貼ります。


fig6-1 見切り線の位置

fig6-3 fig-6-1を更に拡大です。テープは必ずフローリングの溝に沿って溝のワックスを塗らない側に貼ります。しっかりとフローリングに貼ることはもちろんですが、爪で溝に折り込むように張ってください。テープは1部分しか書いてありませんが、端から端まで貼ってください。教材DVDをごらん頂くと貼り方が良くわかります。

fig6-4 fig6-3で上側にワックスを塗り終わったら直ぐに見切りテープをはがします。下側を塗るときには、少なくとも二次乾燥後30分以上経ってから、ワックスを塗り終わった側に新たにテープを貼ります。二次乾燥後、少しドライヤーで乾燥させると間違いないでしょう。

写真6-5
見切り板が無いのでテープで張った見切り線
写真6-6
テープを張ったところを拡大

※ できるだけ判りやすく正確な記述に努めておりますが、感覚的なことなどが多く表現しがたい点があります。
教材DVDに収録されている実際のコーティング映像をごらん頂き、それらの点を補足してからコーティングにトライされることをお勧めします。



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