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2005年8月
8月30日 花火職人

 先日、衛星放送で新潟大曲の花火大会のライブ中継をしていました。
途中からでしたが、ついつい用事をわすれて見いってしまった。

一瞬で終わる“火の祭典”とでも言おうか。
この一瞬の祭典の準備のために、どれほど多くの男達(おんなも)が、念入りに計画を立てたことか。
そこに至るまでの多くの職人達の苦労を考えると、あまりに短い祭典に、 胸にぐっと来るものがある。

『キレイだ』『美しい』『見事!』
どんな形容詞を使えば、この美しさを表現できるのだろう。

しかし、この花火職人の仕事、少しだけコーティング作業と似ているところがある。

素人が自分でトライして分かったと思うが、コーティングの作業も考えると一瞬だ。

長い長い周到な計画と準備!
それは、全てこの一瞬の作業を成功させるためにある!

言いかえれば、一瞬の時間が短ければ、短いほど準備に時間がかかる。

だから花火には取り分けて、準備と計画に膨大な時間を要するのだと思う。(準備期間約1年)

それを思うと、コーティングなんて・・・とも思う。

要は、その完成度をどこまで求めるかだろう。
われわれプロは、高いお金をもらっているから、当然そこに“パーフェクト”を求められる。

でも素人は、どこまでも自分の家のフローリングを施工するのだから、完成度はそこそこで良いと思う。
それよりも、臆さずにトライしてほしい。
やってみればそんなに難しい作業ではない。



8月22日 ハードコーティングの剥離

 常々、『ハードコーティングは剥離できない』と言っていた。
また、『ハードコーティングを施工してはいけない』とも言っていた。

ところが何かの手違いで、ハードコーティングを剥離しなければならない羽目になった。
なんとも情け無い話である。
自分で施工したならまだしも。
まるで人の不始末の“ケツ拭き”をさせられた気持ちである。

神奈川県の別荘地で、ある別荘を中古で購入した方が、リフォーム会社を通じ、私のところへフローリングに再コーティングを依頼してきた。
前の持ち主が、『自分でハードコーティングをした』といっていたので、それを剥離して、再度コーティングをしてほしいとのこと。
そこで剥離テストをしにいく。
ところが、剥離剤で簡単に剥離できるではないか?
『普通のワックスを、ハードコーティングだと勘違いして塗ったのだろう?』と思って、安心して全ての剥離と、再コーティングを請け負った。
ところが作業当日、キッチンを剥離していたら、何かおかしい?
剥離剤が全く反応しない。
よく見たら、ハードコーティングだった。
よく考えたら、剥離テストをしたのはリビングだった。
なんと、キッチンだけをハードコーティングして、隣接したリビングは通常のワックスだったのだ。

『なんという不覚!!』

しばし呆然と立ち尽くしたが、仕方が無い。
請けてしまったものは、責任があるので、一枚刃でこつこつと削ることにした。
2人で削って、やっと畳半分ぐらいが削れただけ。
翌日、ある薬品を持って行き、それを試してみる。
一瞬で反応して、剥離が出来た。
思わず『良かった』と胸をなでおろす。

しかし、この方法で剥離できるのは、無垢のフローリングだけです。
一般的な、合板のフローリングにはこの方法では剥離できません。
したがって、一般的なマンションにハードコーティングされたら、絶対に剥離できません。

この仕事に、15日、16日、17日の3日間を費やした。
おかげで、お盆休みが台無しである。
いまだにこの仕事の疲れが取れない。クタクタ。(^^;)
もう二度とやるものではない・・・と思った。



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