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2006年9月
9月26日(火) 内覧会のプロ?

 『内覧会のプロ』


ある時期からこう呼ばれる職種が出来た。

聞く人が聞けば、『なんじゃそりゃ!!』だと思う。
事実私もそう思った。
しかしこの職種は、必要に迫られて生まれた。

数年前の内覧会の実態を考えたら、至極当然の流れだと思う。

しかしここ1〜2年、不動産会社も建設会社も契約者の信用を勝ち取ろうと努力をしてきた。

まだ完全ではないにしても、契約者と不動産会社と建設会社の三者の関係は、かなり良い状態になってきたと思う。

『もうそろそろ、内覧会のプロも必要なくなったのでは?』
少し前からこう思うようになってきた。

あとは契約者が、必要最低限の知識を身につければ、ほぼ完全に三者が同等のフィールドに立てるのではないだろうか。

しかしこの必要最低限の知識が“曲者”だろう。
一体どこまでの知識を身につければ、同じフィールドで不動産のプロと渡り合えるのか?

とりあえず“宅地建物取引主任者”の資格の勉強でもすれば、充分なのか?

当面の課題になりそうだ。



9月6日(水) 工事見学会

 最近新築マンションのテレビCMが少し変わったと思う。
以前は、どちらかと言うと、豪華さを競う内容になっていた。
最近では、設備の豪華さ・利便性・見た目の豪華さなどより、“耐久性”“安全性”などをアピールしている。

特にある大手デベロッパーのテレビCMは、ある有名な俳優などを起用して、『工事を中断してでも、工事見学会を行います。』とアピールしている。

工事見学会自体の是非は専門家に任せるとして、閉ざされた世界に少しだけ“微風”が吹きはじめたと思う。
いや!大きな前進?とも取れる。

例えばマンション契約者が内覧会に参加したとする。
当然契約者のほとんどは、建築の素人である。

ところが、内覧会を開催する主催者側は、建築のプロフェッショナルの集団である。

たった一人の素人が、プロフェッショナルの集団に“かなう”はずがない。
ましてや新築マンションの工事現場は、ある種の閉ざされた世界である。
その工事現場の途中経過を素人が見たって、何も分かるはずがない。
しかし、完全に閉ざされた世界に、素人が工事の途中経過を見学することが出来る!
これを大きな前進といわずして、なんというか?
昨年までは、間違いなく予想することの出来なかったことである。

もう少しで、耐震偽装事件から1年が経過する。
この事件が投げかけた一石はあまりに大きい。

不動産を販売する側、またそれを造る側、それぞれが『決して他人事ではない!』と言う危機感を持ち始めた証拠であろう。


ところで、テレビCMで見かけるコンクリートの壁がむき出しの状態を見ても、その構造体のコンデションは一切分からない。

鉄筋と言うものは、縦の方向と、横の方向に入っている。
縦方向の鉄筋は、建築途中ならば最上階から見ることが出来るが、横方向の鉄筋はコンクリートを打設してしまうと、どこからも見ることは出来ない。

構造体に大きく影響を受ける要素はいくつかある。
1)鉄筋の太さ。
2)鉄筋の本数。(ピッチ)
3)鉄筋のかぶり(コンクリート表面と、中の鉄筋との距離。)
4)コンクリートの厚み。(壁圧・スラブ圧)
5)コンクリート自体の固さ。(水をどれだけ混入させたか?)
6)型枠の状態。(コンクリートの強度が出るまで、型枠の支柱が支えている。この支柱を何日で解体したか?)
7)柱の本数と、太さ。
8)梁の本数(ピッチ)と太さ。


もっと沢山あるけど、大きくはこんなところだろうか。

この中で確認できる場所と、タイミングがある。
1)〜4)までは、作業階に行けば確認できる。
作業階とは、例えば20階建ての建物に対して、現在12階を建築中としたら、12階に上がれば確認することが出来る。
6)は、工程表を見れば確認できる。
7)8)も作業階に行けば確認できる。

どうしても確認できないのは、5)だけである。
5)だけはコンクリート打設の日に監視しなければ、確認できない。


ちなみに、工事見学会が許されている場所以外は、『売主であっても無断で立ち入ることは禁止』されていることをおぼえておいてください。



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