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2007年9月
9月7日(金) 部分貼り替え

 内覧会でフローリングに傷を見つけたら、皆さんはどうしますか?
当然それをゼネコンに報告して、改善を求めると思います。
しかし改善を求めるにしても、どのように改善を求めるか?(補修工事方法)が非常に大きな意味を持ちます。
ほとんどの方は、フローリングの張替えを要求されるのではないでしょうか?
中には、フローリングの貼り替え=全てのフローリングの貼り替えをしてくれる。
と勘違いされている方もいます。

内覧会でのフローリングの傷程度では、全てのフローリングを貼り替えるなどは、決して行いません。
当然傷の付いたフローリングだけを貼り替える、部分貼り替え工事になります。

部分貼り替えは、一見すると、きれいに直ったように見えます。
しかしここにとんでもない落とし穴があります。

まずは、部分貼り替えまでのメカニズムを紹介します。

        フローリング構造

もともとフローリングの工事は、その構造上、釘を使用することが出来ません。
使用しても、壁際の端のほうにだけ釘を使用する程度です。(安全上の問題でもあります。)

それは、部分貼り替え工事でも全く同様のことが言えます。
上の図を見ていただければ分かりますが、フローリングを固定するのに最も重要な、“サネ”の部分をカットされて、尚且つその部分的なフローリングを固定するのにボンドだけで固定されているのです。

ところがこのボンド、数年後には密着性が弱くなり、フローリングが浮いてきてしまうのです。

ではどのくらいの年数でフローリングが浮いてくるのか?
早くて約2年、遅くても約10年もすると必ず浮いてきます。



        フローリング構造

ここで考えなければならないのが、内装の定期点検と、保証期間です。

ほとんどの新築マンションは、定期的に内装の無料点検が行われます。
定期点検の期間は、大体3ヶ月・1年・2年です。
そしてその無料定期点検で指摘された内装の不具合については、無償で補修工事をしてくれます。
したがって、2年以内にフローリングが浮いたり、反ったりした場合は、ゼネコンが無償で直してくれるのです。

ところが部分貼り替えをしたフローリングの“反り”“浮き”などは、ほとんどが2年以上経過してから起こるのです。

例えば3年後にこのような事例が起こっても、ゼネコンは一切責任を取ってくれません。(保証期間が経過しているので、当然ですが。)
それどころか、何故フローリングがこの部分だけ反ってしまうのか?理由すら分からない人がほとんどなのです。

ひどいケースの場合、この反ったフローリングにつまづいて怪我をした方もいます。


もしも内覧会でフローリングの傷を発見したら、『部分貼り替えは行わないようにしてください。』と伝えると、簡易補修で済ませてくれます。

あくまで私の主観ですが、数年後のことを考えると、絶対に部分貼り替え補修は行わないほうが賢明です。




9月3日(月) 東西の規格差

同じ建設業でも西と東では、規格差があります。
と言っても、極わずかな差です。

具体的に言うと、関西方面と関東方面です。
型枠大工と言う職種があり、その職種に使用される資材の規格に違いがあります。
それは5センチと、6センチの違いです。

型枠を組み立てた後で、金属のパイプで固定させていく、パイプの太さの直径の違いです。

関西方面では角パイプを使用し、関東方面では丸パイプを使用します。
関西方面の角パイプの太さが6センチ角で、関東方面の丸パイプは、直径5センチです。

関西方面の6センチ角のパイプのことを“鋼管パイプ”と呼び、関東方面の丸パイプのことを単管パイプと呼びます。
特に関東方面の単管パイプは、主に足場にも使用します。

この6センチ角と、直径5センチの1センチの違いで、施工方法が全く異なってきます。
また技術も全く異なってきます。
特に大きく異なるのは、“重量”です。

関西方面のパイプの重さは、1メートル/5キロで、関東方面のパイプの重さは、1メートル/4キロで、1メートル当たり1キロの重さの違いがあります。

知らない人が聞くと、『1メートルたったの1キロの差?』と思われるかもしれませんが、この1キロの差はとてつもなく大きな違いとなります。

長くなりそうなので、続きは後日。



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