ハードコーティング是か非か?
できることなら自分でメンテナンスをした方が良い!
これは、かきこみ太郎が一貫して皆さんに伝えたことです。
しかし、数年後のメンテナンスは自分のスケジュールで作業できますが、新築住宅となるとなかなかこうはいきません。
理由としては次のようなことがあげられます。
1.引渡し日と、引越しの日を、自分のスケジュールに合わせられない。
2.新居と現在の住居の距離が離れているために、道具などをなかなか運べない.
3.作業が終わっても、そこで泊まることができない。
そんなときは、やはりどこかの業者に施工を依頼する。と言う選択肢も考えなくてはならないでしょう。
『でも、これってどこへ頼めばいいの?』
『どんなコーティングを依頼すればいいの?』
『いくらぐらいかかるの?』
ただでさえ特殊な業種の、隔離されたような情報源で、ちゃんとしたところを探すのは、ちょっと困難です。
せっかくちゃんとした会社を探したのに、剥離できないコーティングを塗られてしまっては、元も子もありません。
インターネットの世界は情報が氾濫してますが、嘘も多い世界だと言うことを念頭に置かなければなりません。
各企業の宣伝文句だけを見ると、どこの会社もちゃんとしているようにも見えるし、また、全て嘘にも見えます。
全くの素人が、この“ごちゃ混ぜ”の情報から、本当の情報だけを探し出すのは、不可能に近いと言わざるを得ません。
そこで、”バーニッシュクラブ”では、
『これだけは選んではいけない!! 』 『これは避けたほうが良い!! 』
と言う情報を、
『なぜ、だめなのか』 『なぜ、危険なのか』
といったことを教えます。
将来、正しいメンテナンスをするための参考にしてください。
●ハードコーティングの定義
バーニッシュクラブでは、ハードコーティングに対して、定義づけをしています。
何がハードコーティングなのか。
これは、ワックス剥離剤で、安全に剥離できないコーティングのことをさします。
●具体的なハードコーティングの名称
ハードプロテクト、UVコーティング、シリコン系フロアーコーティング、油性ウレタンなどです。
今現在はこの程度ですが、将来的に増える傾向にあります。
ここで、念を押しておきたいのが、バーニッシュクラブでは
『以上のようなコーティングを、してはいけない』
といっているわけでは決してありません。
ハードコーティングは、一度施工すると、いかなることがあっても二度とフローリングから、全てを安全に除去できない。と言うことを知っていただきたいのです。
こう説明すると、ひとつの勘違いが生まれます。それは、
『そんなに耐久性があるのなら、なお良いのでは?』
と言う勘違いです。
いくら安全に除去できないからといっても、それが全て耐久性につながるとはいえないのです。全てが安全に剥離できなくても、何かの事情で、部分的にはがれたりすることは必ずおきます。
ここで、もうひとつ説明をしておかなくてはいけないことがあります。
ハードコーティングが部分的にはがれたりするけど、水性のワックス、水性ウレタンコーティングなどは一切はがれないのか?
これはNOです。
水性ワックス、水性ウレタンコーティングなどもはがれたりすることはあります。では、どこに問題があるのか?
別の言い方をすれば、ハードコーティングはどちらかと言うと塗料、ペンキの部類に入ります。
これは全く無理です。その上から、同じ色のペンキを塗ることは可能ですけど、はがれたところを、全く分からないように補修することは不可能なのです。
そしてそのペンキが全くはがれずに10年以上もきれいな状態を保つことができるか?
これも不可能です。
塗料である以上、乾燥して、空気に触れることによる自然劣化は絶対に避けられません。そしてその自然劣化は大体3年から長くて5年くらいで起きてきます。
どのような状態が起きるのか。
まず、クラックです。分かりやすく言えばひび割れです。目に見えるひび割れ、目に見えないひび割れさまざまですが、ここからはがれがおきてくるのです。
そしてこれを床に塗ればどうなるか?
空気に触れる自然劣化に加えて、歩行によるストレスも加わります。
もちろん、元が塗料で作られている分、ワックス、水性ウレタンより多少強いかも知れませんが、その開きに1年はありません。
ではこの状態が、ワックス、水性ウレタンなどで起きたらどうなるか。
そのまま放置すれば当然同じことが起きるでしょう。だから、3年〜5年ぐらいで定期メンテナンスが必要なのです。
また、定期メンテナンスができるのが水性ワックス、水性ウレタンの種類なのです。
逆にほとんどのハードコーティングが定期メンテナンスは不可能です。
理論的には定期メンテナンスが可能と謳ってますが、コスト面、物理的な面などさまざまな理由で、実質的な定期メンテナンスは不可能に近いといえます。
また、水性ワックス、水性ウレタンなどは、最悪ワックス剥離剤で安全に剥離することができるので、部分的にはがれがおきたときなども、全く補修あとが分からないように直すことが可能なのです。
<<最後にもう一度皆さんに確認しておきます。>>
決してハードコーティングが全てNG!と言うわけではありません。ハードコーティングでなければならないユーザーもいるのです。
しかし、全てのメリット、デメリットをちゃんと理解したうえで、どちらのコーティングを選ぶかを決めるのが得策でしょう。
水性ワックスにもメリット、デメリットはあります。
あなたの住まいの環境を良く考えて、あなたにとって最良の選択をしてください。
水性ワックス、水性ウレタンはメンテナンス次第では30年以上も長持ちします。
実際僕が今現在、定期メンテナンスを担当しているユーザーはそのほとんどが築20数年のお宅です。
そしてそのほとんどが、まだ10年以上はフローリングがもちそうなお宅ばかりです。
<<10年間ワックス不要>>
この言葉の裏側は、永久にワックスによるメンテナンスができない。といっているのです。
家は、30年以上もつのに、ローンも30年以上も払い続けなければならないのに。
たった10年未満でフローリングを全て張り替えなければならない。200万円以上もかけて。
かえって何もしなければ、少なくても20年はフローリングはもつのに。です。
そして、塗料の最大の欠点は、5年もするとあちこちはがれてみっともなくなることです。一度はがれだすと連鎖的にはがれが出てきます。
全てがはがれたわけではないので、どんなに見苦しくはがれても、全てを保障する対象にはならないのです。
逆に全てはがれてくれれば、別のメンテナンスの方法もあるのに。
<<剥離施工例>>
実際にあった、剥離作業
皆さんに、とても分かりやすい施工例をご紹介します。
下の写真を見てください。
このユーザーは、実はペットを飼っていました(猫です。)。そして、ペットにおしっこのしつけをしたのです。
そのペットは、写真1.の右奥(青いバケツのあたり)で毎日おしっこをしてたのです。
このユーザーは、そのおしっこをする場所に、自分でハードコートを塗ったのです。
その一角だけ、剥離できませんでした。この事実は事前に説明しました。
そしてそのリスクも事前承認済みでした。その箇所を剥離したあとが、写真5.です。
1.この写真は2004年12月に剥離作業とコーティング作業をおこなった時の写真です。リフォームして8年間、毎年ワックスメンテナンスを自分でしていました。 そろそろ汚れたので、剥離してコーティングし直して欲しいと言う依頼です。 丁度半分を剥離した写真です。(手前が剥離後、奥が剥離前) |
2. 反対から見た写真です。8年間の生活あとです。よく汚れていますね。 |
![]() 3.僕がポリッシャーを使用している写真です |
![]() 4.剥離剤が反応して、溶けた写真です。 ワックスはえらいですね。こんなに汚れて、解けてなくなちゃうんですから。 |
![]() 5.薄黒く見える箇所がハードコートした箇所です。 |
6.最後に仕上げた写真です。きれいに仕上がりました。あまりに日差しが強かったので、半分に見切りテープを貼り、半分だけ仕上げた写真です。 |
この一連の作業を見ていただくと分かると思いますが、ハードコートを塗ったところもワックスと同じように汚れているのです。
しかし、汚れたワックスはこんなにもきれいに剥離できて、また再コートすることにより、きれいな家に生まれ変わるのです。
では、もしこれが全てハードコーティングだったらどうでしょう?
いくら剥離剤で除去しようとしても絶対に除去できないのです。
永久に汚れたままか?フローリングを張替えるしか、選択肢は残ってないと言う結論になります。
この事実、このリスクを皆さんに理解して欲しいのです。

1.この写真は2004年12月に剥離作業とコーティング作業をおこなった時の写真です。
2. 反対から見た写真です。


6.最後に仕上げた写真です。