部分剥離補修方法
はじめに
●部分剥離補修は、いわば補修の最終手段です。
この方法で補修できないものはありません。
同時に、とても神経を使う作業になります。
まず、準備を完全に整えてから作業に取り掛かってください。
準備と同様に、環境も整える必要があります。
小さいお子さんが暴れている横、ペットが近づく恐れがある場合は絶対に作業しないでください。
まず、安全に作業できる環境を整えてから作業してください。
●補修する箇所が通行を妨げる場所の場合(廊下など)、あらかじめトイレを済ませておく、インターホンまでの場所の確認、電話の場所、携帯電話の場所などを事前に確認しておきましょう。
全ての作業が終わるまで、できるだけほかの事をしないようにしてください。
●部分剥離補修は、コーティングが終了してから、最低でも3週間が経過してから作業してください。
●準備として、まずこの説明を最後まで必ず読んでください。(必須!)
●剥離剤は、ペーハー14の強アルカリ性です。水で5倍に薄めてもペーハー値は全く変わりません。
なれない素人が素手で剥離剤を取り扱うのはやめてください。
準備、テープを貼る作業、再コートの作業は素手で行いますが、剥離剤を塗る、白パットでこする作業は、必ずゴム手袋をつけてから作業してください。
また、使用したタオルの洗浄なども必ずゴム手袋をつけてからしてください。
使用したタオルなどを通常の衣類と一緒に洗わないでください。
洗濯機で、通常の衣類と一緒に洗う場合は、まず水でしっかりすすいで洗濯機に入れてください。
●ホームセンターなどで市販されている剥離剤は、簡易な剥離剤です。
水性ウレタン樹脂ワックスは、簡易な剥離剤では完全に剥離できません。
剥離剤は必ずバーニッシュクラブで求めてください。
●剥離剤で使用できる目安は、原液200ccで希釈液1リットルになります。(5倍液)
きちんと計って希釈してください。(希釈倍率を絶対に間違わないでください!)
希釈液1リットルは、約2帖分の剥離が出来ます。
希釈する時は、一度に200ccを希釈しないで、まず50cc〜100cc程度を希釈してください。
一度水で希釈した希釈液は、保存が出来ません。余った場合は、水をたっぷり流しながら廃棄してください。
残った原液は、2年程度保存が出来ますが、涼しい場所で保存してください。
小さいお子さんが間違わないように、保存には充分注意してください。
事故を防ぐために、出来たら余った原液も廃棄することをお勧めします。
●安全のため、廃棄する時は重曹で中和させてから廃棄することをお勧めします。
補修できる事例
塗り斑や気になる箇所がワンポイントよりも大きかったり、長い筋のように走っている場合、または、傷が深い場合、通常の簡単な補修では上手く直らないことがあります。そんな時剥離剤を使った部分補修で補修できます。
用意する道具類
用意するもの:
剥離剤・刷毛・養生テープ・ドライヤー・ワックストレー(洗面器でも可)・白パット(住友スリーエム)・ハンディコーターと糸・ゴム手袋・タオル又は雑巾2〜3枚・新聞紙
補修方法(準備)
●まず補修する箇所をマスキングテープで囲みます。
しかし、マスキングテープを貼る時間の目安は、概ね1時間とみてください。
したがって、1時間以内で終わる範囲だけをマスキングテープで囲みます。
●マスキングテープで囲む前に、できる準備は整えてください。
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| 写真 1 |
しっかり抑えないと剥離剤が染み出して隣の板も補修しなければならなくなりますから気をつけてください。
【バーニシュクラブ独自の補修方法】を参考にしてください。
もしも、他の板まで汚してしまいそうで不安なら裾のある養生テープ(マスカー)を使って下さい。
但し、その場合はマスキングテープを貼った上に養生テープ(マスカー)を貼る様にしてください。(写真1)
(絶対にフローリングに直接マスカーを貼らないでください。)
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| 写真 2 |
●マスカーは、あくまで臨時の処置です。
マスカーがあるからと言って、マスカーの上にワックスを塗ったり、剥離剤をつけたりしないでください。
この後は、いよいよ剥離作業になります。
剥離するときの注意事項
剥離する順序は、まずテープの周り(10cm巾ぐらい)を剥離していきます。
それから、真ん中を剥離します。
テープの周りに剥離剤を塗るときは、できるだけテープに剥離剤がつかないように塗ってください。
もし、テープに剥離剤がついたら、テープについた剥離剤をすぐにタオルで拭いてください。
テープの周りをこするときも同様に、できるだけテープの上をこすらないように慎重に作業してください。
真ん中部分の剥離は、少し大胆に作業しても大丈夫でしょう。
テープの周囲の剥離が終われば、剥離作業の大部分は終了したと言ってもいいぐらい、テープの周囲の剥離作業は慎重に行ってください。
剥離する範囲が広範囲の場合の注意事項
基本的にどんなに広範囲でも、この方法で剥離補修は出来ます。
しかし、あまりに広範囲に及ぶ場合、(例えば畳1帖分とか、2帖分など)それら広範囲を一度に作業するのは少し危険です。
理由としては、マスキングテープを貼ったままにする時間があまりに長時間になると、テープを貼った場所のワックスが剥離する恐れがあるからです。
目安は、1箇所1時間を目安に考えてください。
テープを貼ってから1時間です。
もし作業中に1時間を越えるようならば、その時点で一時作業を中断して、一度テープを全て剥がしてもう一度テープを貼りなおして、最初から作業することをお勧めします。
一度に剥離できる範囲の目安としては、畳半畳くらいです。
要するに、1帖を2分割若しくは3分割して作業します。
この場合は、あくまで剥離作業の目安です。
剥離作業の後の再コートは、1帖分でも、2帖分でも一度に塗っても大丈夫です。
例えば、畳2帖分を4分割して剥離したとします。
再コートは4分割しないで、一度に塗ります。
剥離作業も同様に、マスキングテープが成功の大きな要因を握っています。
絶対に市販のマスキングテープは使用しないでください!
マスキングテープを長時間貼っても耐えられる耐久性は、最低でもコーティングして、3週間は経過しないと駄目です。
補修方法(剥離作業)
2. 5倍に希釈した剥離剤(剥離剤1:水4)をワックストレーに入れます。(ワックストレイは、洗面器でも代用できます。)
※希釈率は守ること、濃い過ぎると逆に剥離できなくなります。
※剥離剤が付くと手が荒れますから必ずゴム手袋を装着してください。
※剥離剤がついうっかり付くとせっかくコートした床が剥離してしまいますから、必ず新聞紙などを広げてその上にワックストレー若しくは洗面器を置く様にして下さい。
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| 写真 3 |
5. 固く絞った濡れ雑巾で浮き上がったコーティング剤を拭き取り剥離の完了です。
※この作業でまだ、コーティング剤が残っている場合3〜5の作業をもう一度行います。
くれぐれも剥離剤が残らないよう最後に綺麗な雑巾でもう一度拭く事を忘れないで下さい。
※白パットは洗って日常のお掃除に使えます。残った液剤は水道水をたっぷり流しながら廃棄してください。
●剥離作業が終わったら、マスキングテープを一度全て剥がしてください。
そのとき、テープの下に剥離剤がしみこんでいたら、すぐにタオルで拭いてください。そして、テープをはがしたところをドライヤーで軽く乾燥させてください。
そして、再コートを掛ける前にもう一度マスキングテープを貼ります。
補修方法(再コート)
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| 写真 4 |
ダブルコートの場合はもう一度同じ作業を繰り返します。
※ドライヤー等を使った乾燥を強制乾燥といいます。強制乾燥をする時の注意点があります。
温風にして、必ず50cm以上離れた処から垂直にあてることです。丁度自分の目の辺りにドライヤーを持って、板を真下に見るとそのような位置になります。近すぎるとコーティング剤が波打ったまま仕上がってしまいます。乾燥するにしたがって徐々に近づけていきます。
●再コートも初期のコーティングと同様に、スピーディに塗ることに努めてください。
再コートするときに風が当たると、乾燥が極端に早くなり塗りムラになります。必ず窓を閉めて作業してください。(エアコンも厳禁)
再コートする前にあらかじめ、シュミレーションをしてください。(塗る順序を決めておく!)
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| 写真 5 |
<<補修完了です!>>
<でも、ちょっと待ってください!!>
●補修が完了しても、全ての道具を片付けるまでは絶対に油断しないでください。
補修に使用したタオル、ハンディコーター、白パットなどが床につくとそこが剥離します。
その全ての道具を洗面所の水につけて、しっかり洗ってください。
そして、残った剥離剤をたっぷり水を流しながら洗面所に廃棄してください。(重曹がある場合は一度重曹を適量入れて混ぜてから廃棄してください。)
使用した道具を完全に片付けるまでは、剥離作業は終了したとはいえません。
●今回補修した箇所は、できるだけ2〜3週間はハードなストレスを受けないように配慮してください。
かといって、補修した箇所に敷物を敷くのも駄目です!!
あくまで自然乾燥で2〜3週間が原則です。





