室温・湿度と難易度
ここでは、ワックスを塗るときの外部条件となる温度・湿度と施工の難易度およびその対策について記します。
<難易度区分 グラフ>
この難易度区分グラフは、東京近辺の関東エリアの1年間の最高気温と湿度から、大体の感覚で室温と湿度をあらわしたものです。公式なデータではありません。私が1年を通じてコーティング施工をしたときのフィーリングです。(笑)
あなたの地域の一年の気温と湿度から、マンションの室温を想定して、オリジナルのグラフを作ってください。
そうすればあなたの地域の施工難易度が出てきます。
<定義>
施工難易度の『施工』とは、フロアーコーティング全体の作業のことを指します。
単にワックスを塗りやすいから、『施工がしやすい』のではありません。
掃除・マスキング・ワックス塗り・乾燥までの一連の作業全体を『施工』と言います。
<条件>
全て室温を基準にしています。
外気温は無視してください。特に冬は、リビングと洋室との温度差が5度以上あるときがあります。室温が5度変わると、条件(ランキング)も変わってきます。
| 施工難易度区分 | 安全 A |
やや安全 B |
やや 危険 C |
危険 D |
二度塗り 不可 E |
| 室温 | 難易度 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |||
| 30℃以上 | D | |||||||||||||||
| 25〜30℃ | C | |||||||||||||||
| 20〜25℃ | A | |||||||||||||||
| 15〜20℃ | B | |||||||||||||||
| 10〜15℃ | C | |||||||||||||||
| 5〜10℃ | D | |||||||||||||||
| 5℃未満 | E | |||||||||||||||
| 湿度 | 難易度 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |||
| 50%未満 | A | |||||||||||||||
| 50〜60% | B | |||||||||||||||
| 60〜70% | C | |||||||||||||||
| 70〜75% | D | |||||||||||||||
| 75%以上 | 施工不可 | |||||||||||||||
それぞれの難易度の説明をします。
| 難易度区分 | 解説 |
| A | 一年で最もワックスを塗りやすい時期です。何も考えずにどんどん塗りましょう。 但し、乾燥は速いので、わりとスピード重視です。 塗るときは窓を閉めて、乾燥は窓を開けて、自然乾燥で良いです。 |
| B | ここまでは特に暖房器具は必要ありません。でも扇風機は必須アイテムです。 風が良く通るところは、自然乾燥でかまいません。しかし風の通らない収納などは、必ず扇風機で強制乾燥させてください。 |
| C(低温) | 基本的に15度を下回ったら、暖房は必須になります。 ワックスを塗るときには、フローリングを冷まして、塗った直後から一気に室温を上げていきます。同時に扇風機で風を送りましょう。 |
| C(高温) | 湿度が低く高温になると、予想以上にワックスの乾燥は早くなります。 とにかくスピード重視です。ワックスを塗るときには、絶対に窓を開けないください。 |
| D(低温) | 5度以下は、乾燥が極端に遅くなります。乾燥が遅くなると、ワックスは塗りやすくなります。 反面乾燥させるために、大変な苦労を強いられます。そしてそのまま放置すると、ワックスは24時間経過しても乾燥しないこともあります。 最低でも1時間以内に歩けるくらいに乾燥させてください。 特に収納の中・キッチンなどは要注意です! |
| D(高温) | 直射日光を受けないのに、室温が30度を超えることはまずありません。 室温が30度を超えるときは、大体湿度が75%を超える場合があります。 湿度80%・室温30度に達すると、施工不可ゾーンになります。 お部屋の中が異常に暑くて、むせる時は、湿度にも充分注意を払ってください。 |
<湿度の急激な変化に注意!>
気温27度、湿度60%くらいの時に施工を始めると、洋室・リビング等を塗り終わった時点で湿度が70%に上昇することがあります。
これは施工する人の“汗”が原因です。窓を開けることを許されない環境で、2人が施工をしていると、体温と汗で自然に部屋全体の湿度が10%ぐらい上がります。
そして最後の廊下を塗る前に、湿度計で75%に達していないことを確認したうえで、最後の施工を敢行します。
ところが、玄関口でもう一度湿度計を見てみたら、湿度が80%を超えることがあります。狭い廊下で2人で汗をかきながら施工すると、湿度は短時間で(5分程度)で10%ぐらい一気に上がることがあります。
この状態で湿度を下げることはほぼ不可能です。とにかく少しでも湿度を下げる為に、すぐに玄関を開放して、扇風機を稼動させ、早く乾燥させることを考えてください。
湿度70%は、一応施工可能なゾーンです。しかしほんのわずかな影響で、施工不可のゾーンに変わる可能性のある“危険地帯”であることは知っておいてください。
| 室温 | 湿度 | 施工難易度区分 |
| 30℃以上 | 80%以上 | D〜施工不可 |
| 25〜30℃ | 60〜75% | C〜施工不可 |
| 20〜25℃ | 50〜60% | A〜B |
| 15〜20℃ | 50%以下 | B |
| 10〜15℃ | 50%以下 | C |
| 10℃以下 | D |
室温が低ければ、単に暖めてやれば良いだけです。しかし室温が高くて湿度が高いときは、とても厄介です。
関東で、6月8月9月の施工不可の時期は、6月の梅雨、8・9月の台風シーズンのことです。台風の上陸直前は、湿度が80%を越えます。この時期は施工が出来ません。
どうしても台風シーズンに施工をしなければならないときは、エアコンが必須になります。リビングのエアコンで温度を最低の16度くらいに設定します。そして風を最強にして、リビングのドア・洋室のドアを全て開放して、洋室に扇風機を設置し洋室まで冷たい風が行くようにします。そうすると、約1時間で全ての部屋の湿度が下がります。
そのときに絶対に窓・玄関を開けては駄目です。窓を開けるとほぼ瞬間的に湿度が上がり、折角の努力が無駄になります。そして、湿度が低い間にワックスを塗ります。(湿度が下がって、ワックスを塗り終わるまでは、部屋を出ることが出来ません。)

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